「解放新聞」(2018.06.18-2863)
【宮崎】 えびの市議会は「部落差別解消推進法」施行を受け、3月20日、3月定例会で「えびの市におけるあらゆる差別をなくし人権を守る条例」を全会一致で可決、27日に公布・施行された。同市には、これまで部落差別撤廃条例、人権条例のいずれもなく、宮崎県内でも初の人権条例制定となる。左に条例全文を掲載する。
3月定例会では、条例案に「部落差別」と明記されることで逆効果の心配はないかとの質疑にたいし、「部落差別解消推進法」でも部落差別が現存するとあり、人権に関する市民意識調査等でも部落差別に関する意識の低下もみられ、「一番懸念されるのは部落差別に関しての誤った認識を持ってしまうことで差別が起こること」だと説明。市としての目標は、今回制定した条例をいつか廃止できるようなえびの市にしていくことだとし、その意気込みを込めて今回この条例を制定し、今後さらに啓発運動等の強化に努めると答弁した。
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