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ムラの歴史継承が課題と〜県連再建60周年の節目に歩みたどる
奈良

「解放新聞」(2018.08.13-2871)

 【奈良】 水平社博物館で開催中の第21回特別展「部落解放同盟奈良県連合会再建60周年-水平社の精神を受け継いで」(9月9日まで開催)に関連し、7月21日午後、御所市人権センターで第1回講座「部落解放同盟奈良県連合会再建60年-部落解放運動のこれまでとこれから」がひらかれ、48人が参加した。奈良県連の伊藤満・書記長(中執)が「部落解放同盟再建60周年-水平社の精神を受け継いで」をテーマに語った。また、講演に先だってこの日死去した松本龍・中央執行副委員長に黙祷をささげた。

 講演で伊藤書記長は1957年に結成された県連の部落解放運動の歴史は、とくに「同和対策事業特別措置法」にもとづく行政闘争と、狭山闘争であり、先人の運動の蓄積をいまの解放運動の実践に生かさなければならないと提起。「部落差別解消推進法」に明記された国や自治体の責務を示しながら、一般施策を活用し社会的弱者がつながりあうとりくみを重ね、一人ひとりの人権が保障される社会の実現を求める運動がますます重要になると訴えた。また、地域の部落解放運動の課題として、部落解放教育をとりまく環境の変化やとりくみ後退を背景にして、親が子どもに被差別部落についてどのように語りかけていくのかが大きな課題とのべ、それぞれの部落の歴史を子そして親にどのように伝えていくのか、それぞれの支部で問題を共有してほしい、とよびかけた。

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