「解放新聞」(2018.09.10-2874)
【奈良支局】 2016年7月26日に神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で19人の入所者が殺害され、職員をふくむ27人が負傷した。事件の背景にある「優生思想」と対峙しようと「やまゆり園事件から2年 しょうがいのあるなしで命に差はない-優生思想を考える-」が7月28日、奈良市中部公民館でひらかれ、100人の市民が参加した。主催は、「障害者差別をなくす条例推進委員会」と「相模原やまゆり園事件を考える会・奈良」。
主催者を代表してピープルファースト奈良の中村清司さんが「人が人らしく生きていくために何が大切かを考えたい。やまゆり園事件のなかにある優生思想としっかり闘っていこう」とよびかけた。
講演は、全国優生保護法被害弁護団の辻川圭乃・弁護士が「優生手術はなぜ行われたのか」をテーマでおこなった。このなかで救済法が必要だ、と訴え、弁護士として当事者の声をできるだけ届けたい、声をあげられない人の声を出していきたい、と語った。
終わりのあいさつで奈良県障害者協議会の小嶋真人さんが「やまゆり園事件を風化させてはならない。差別の結び目があるならば、みんなでその結び目を探し出して解いていきたい」とのべた。
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