「解放新聞」(2018.09.24-2876)
【群馬】 1923年9月の関東大震災では、日本人が6000人もの朝鮮人らを殺す大虐殺がおき、群馬県多野郡藤岡町(現在の藤岡市)でも9月5日と6日、藤岡警察署に保護されていた朝鮮人17人を、民衆が引き出して殺す虐殺がおきた(藤岡事件)。今年で95年。慰霊碑のある市内の成道寺で9月9日、関東大震災朝鮮人犠牲者95周年慰霊祭がひらかれ、70人が参加。群馬県連からも、内林房吉・委員長、平井豊・書記長ら9人が参列し焼香した。
日朝友好連帯群馬県民会議と、藤岡事件を語り継ぐ市民の会の共催。
今年は、殺された南成奎(ナム・ソンギュ)さんの孫の権在益(クォン・ジェイク)さんが韓国から来日。東京での犠牲者の遺族の曽光換(ソ・ガンファン)さんと本堂の慰霊祭で焼香し、境内で韓国式の祭祀(チェサ)をおこなった。
県民会議の宮川邦雄・事務局長は「しっかりと慰霊し、100周年には大きく進展した日朝関係と朝鮮半島関係の報告を」とあいさつ。同じく県民会議の角田義一・共同代表(元参院副議長)は「今日まで日本政府は正式な調査も謝罪もしていない。日朝、日韓関係のすっきりいかない最大の理由はもっぱら日本側の責任。負の遺産に向きあい謝罪すべきを謝罪していないからだ」と指摘し「安全だと思って逃げ込んだ警察で惨殺された恐怖に胸の張り裂ける思い。二度と起こさないため、本当の供養を」と追悼の言葉をのべた。
立憲民主党から、堀越啓仁、長谷川嘉一(代理)の両衆議院議員も参加した。
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