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共同浴場を無料開放〜たこ焼きで被災者を支援
大阪

「解放新聞」(2018.10.08-2878)

 【大阪支局】 台風21号が9月4日、日本列島を襲い、多大な被害が出た。泉佐野市では関西国際空港が水没したのをはじめ、猛烈な雨風によって建物屋根の瓦損壊、建物外壁亀裂・破損、雨戸損壊、木や電柱が転倒するなどした。

 地元の北部市民交流センターが避難所となり、20人が避難。4日午後からは地域全体が停電となり、団地では断水も加わった。唯一営業していた店舗には長蛇の列ができ、風呂にも入れず、飲み食いもできない状態が一晩続いた。

 ムラの憩いの場である泉佐野市立鶴原共同浴場「扇湯」は台風のため4日は臨時休業していたが、野口新一・鶴原支部支部長が千代松大耕・泉佐野市市長に「扇湯の無料開放」を要請し、翌日の5日から10日まで無料開放が実現した。当初は3日間の予定だったが、市内各地から毎日500人をこす利用があり、この6日間に正午から午後10時までの営業時間に2000人をこえた。「無料開放は本当にありがたい」という住民の声を聞くことができた。

 6日の夕方は、扇湯前でたこ焼きのふるまいもおこなった。台風被害による体の疲れと汚れを扇湯でスッキリ洗い落としたあと、お腹を満たしてもらおうと、野口支部長を先頭にとりくんだ。300人分のたこ焼きが数時間でなくなった。

 なお、泉州ブロック・各支部の、おもだった被害はつぎのとおり。集会所が雨漏りで使用不可(堺)、地域の7割が停電(和泉)、ひとふれあいセンターのガラスが大破(貝塚)、センター雨漏り(鶴原)、ムラ40%の家の瓦が飛ぶ(下瓦屋)、センター使用不可(樫井)、倒木(鳴滝)、シルバー事務所の電話・パソコンが使えない(淡輪)、文化センターのシャッター損壊(多奈川)など。

 

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