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NEWS & 主張

県内の部落史編さんを〜とくしま社会運動資料センター
徳島

「解放新聞」(2018.10.15-2879)

 【徳島支局】 県労働福祉会館が一般法人移行にともない2014年度からスタートしたとくしま社会運動資料センターが、社会運動の視点から県内の部落差別問題の歴史をまとめる調査をすすめている。来年度、部落史として編さんする予定で、県民へ資料提供をよびかけている。また、今年度末から公開講座をひらき、その内容についても本にまとめるとしている。

 部落史編さんでは、県内での部落解放運動組織化の第一歩となった加茂名水平社の結成や、狭山事件にたいする県内での集会やとりくみ、1920年から36年までに1300件以上おこった小作争議など戦前からの出来事を中心にまとめる予定。県民からは、センター開所以降に関係する書籍や新聞など約3万点が寄贈され、うち部落差別問題に関するものは5千点にものぼるが、県全体の部落史を把握できるものは少ないという。運動にかかわった人の高齢化もすすむなか、これまで6人から運動参加のきっかけや体験談を聞いた。

 センターはこれまでも元参議院議員の乾晴美さんなどを講師にした公開講座の内容、現在のDV被害女性支援や反核・反戦運動にとりくむ女性たちの活動を聞き取り、『輝いた阿波の女性たち 女性の地位向上を目指して』(A5判・197㌻・1000円)をまとめている。

 問い合わせは電話088・602・0532。

 

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