「解放新聞」(2018.11.12-2882)
狭山事件の再審を求める市民集会「つぎつぎと無実の新証拠! 有罪判決の誤りは明らかだ! 再審開始を!」が10月31日午後、東京・日比谷野外音楽堂でひらかれた。好天に恵まれたこの日、全国からの3000人が会場を埋め尽くし、集会後、参加者は石川一雄さんや作家の中山千夏さんらを先頭に東京駅近くまでデモ。道行く人びとに狭山事件の新証拠と再審開始を訴えた。(詳報次号)
集会に先立つプレイベントでは、映画「獄友」の金聖雄・監督のよびかけで集まった音楽家集団「獄友イノセンスオールスターズ」から、こむろゆいさんがウクレレと歌、河野俊二さんがパーカッションで出演、布川事件の桜井昌司さんも歌を披露した。組坂委員長は開会あいさつで、松本龍・副委員長、この日死去した元狭山弁護団の松本健男・弁護士への黙祷をよびかけ。政党から、立憲民主党の堀越啓仁・衆院議員、国民民主党の大島九州男・参院議員、社会民主党の福島みずほ・参院議員があいさつした。
石川一雄さんは前夜、寺尾判決への怒りで眠れなかったとのべ、この第3次再審で終結させなければと力を込め、石川早智子さんは、今度こそ真実は明らかになると信じているが決して油断せず、袴田・狭山ともどもよき日をつかみ取りたいと訴えた。弁護団からは、中山武敏・主任弁護人と中北龍太郎・事務局長が新証拠を解説し今後の見通しについて報告した。片岡副委員長による基調提案に続き、袴田事件の袴田秀子さん、袴田さんを救援する清水・静岡市民の会の山崎俊樹さん、足利事件の菅家利和さん、プレイベントにも出演した桜井昌司さん、台湾で無罪をかちとった元死刑囚の徐自強さんらによる連帯アピール。徐さんらからは連帯のメッセージ入りポスターも手渡された。
主催の市民の会からは、中山千夏さんと鎌田慧・事務局長がアピールをおこない、則松佳子・部落解放中央共闘会議事務局長の閉会あいさつでしめくくった。
「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)