「解放新聞」(2019.04.22-2904)
【群馬】 戦時の朝鮮人強制連行・強制労働の実態を究明し、被害者の尊厳回復と、歴史共有に向けた営みが各地で続いている。第12回強制動員真相究明全国研究集会は4月6日、高崎市労使会館でひらかれ、170人が参加。群馬県連からも参加した。主催は、強制動員真相究明ネットワークと、地元の群馬県の「「記憶 反省 そして友好」の追悼碑を守る会」(守る会)。
今回のテーマは「市民のための「碑(いしぶみ)」から学ぶこと」。県立公園の追悼碑の撤去を迫る県を相手どった群馬の森追悼碑裁判などの3本の地元報告をはじめ、各地の碑をめぐり兵庫、奈良、山口、長野から活動報告。東京大学の外村大さんの日本近代史の講演や、強制労働の慰謝料賠償を命じた昨年10月の韓国・大法院判決の特別報告(日本製鉄元徴用工裁判を支援する会)もおこなった。
翌7日は、群馬の森の追悼碑(高崎市)や、関東大震災虐殺の慰霊碑(藤岡市)をフィールドワークした。
開会あいさつで、守る会の角田義一・共同代表(元参議院副議長、弁護士)は、東京高裁で和解協議中の追悼碑裁判について「現在の歴史修正主義、右翼的な社会風潮との闘いだ」と決意表明。「戦争の記憶、歴史を若い人たちに継承を。強制連行で亡くなられた方がたが何をもって無念の死をとげたか。全国の慰霊碑、追悼碑の前で思いをはせ、任務を果たそう。経験を交換し、運動の発展に向けて考え、前進を」と訴えた。
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