「解放新聞」(2019.04.29-2905)
【神奈川支局】 神奈川部落史研究会は2月23日、横須賀市・ヴェルクよこすかで公開の横須賀市民講座をひらき、59人が参加した。フィールドワークを除いて横浜市以外の会場でひらくのは初の試みだったが、逗子市、葉山町、県連横須賀支部、労働組合などの協力もあって会員以外の参加も目立った。
今回は、研究会スタッフの鳥山洋さんが「三浦半島の部落史」をテーマに講演した。このなかで、部落史研究は部落差別を解消させる力になっていくものでなければならない、「なぜ差別されるのか」という疑問に答えられるものでなければならないことや、被差別部落の人びとの社会のなかの重要な活動があってこそ地域社会は円滑に動いたのであり、それが抜け落ちた歴史研究は不自然、と前置きして本題に入った。
「三浦半島の部落史」では、三浦郡大田和村の浅葉家に残る『浜浅葉日記』の記述をもとに、百姓身分と被差別民との交流の実態を紹介。盆、暮には被差別民から草履三足をもらい、米を渡したこと、被差別民に無利息でカネを貸した記述がある。また、名主の家に盗賊が入ったときには、ただちによんで被差別民が捜索にあたっている。
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