「解放新聞」(2019.06.10-2910)
【広島支局】 県連は天皇の代替わりが日程にのぼって以降、大大的に天皇制賛美のキャンペーンが展開されていることにたいし、4月27日に三原市人権文化センターで学習会「改めて天皇制を考える〜天皇即位を前に」をひらき、60人が参加した。
政平智春・書記長が基調提案。故・松本治一郎中央執行委員長の「貴族あれば賤族あり」という言葉をひき、社会的な立場を確認するとともに、天皇制を維持してきたものが強大な暴力機構であり、課題として日常的に「元号」「日の丸・君が代」の思想攻撃と闘うことを提起した。
「部落問題の視点から天皇制を考える」をテーマに講演した岡田英治・委員長は、戦前に天皇に直訴した北原泰作のことや戦後の国会で蟹の横ばいを拒否した松本治一郎・参議院副議長のエピソードを紹介。小森龍邦・顧問が衆議院議員だったとき、元号を使わず西暦で質問主意書を提出したり、「公用旅券」申請を認めさせたことも披露した。 課題として、「特権身分をことさら持ち上げることは身分制度を容認すること、国民に親しまれる皇室は、天皇制を維持する延命策である。身分制は、近代合理精神を見失わせ、差別を容認する社会と人間をつくるものであり、われわれは差別の手法を見抜かなければならない」と訴えた。
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