「解放新聞」(2019.09.09-2922)
【群馬】 部落解放第64回関東女性集会を8月24、25日、群馬県みなかみ町でひらき、関東甲信越地方協議会(関東ブロック)の女性ら209人が参加。基調提案や「私の歩んだ道」の発表、記念講演を盛り込んだ全体集会で学習。4つの分科会で活動を共有し、交流を深めた。主催は、関東ブロックと同女性部連絡会。
「水平社宣言」は平岡千枝子さん(埼玉)が朗読し、白石惠美・女性部連絡会代表(長野)と片岡明幸・関東ブロック議長(埼玉)が主催者あいさつ。白石代表は「多くの女性が差別に立ち向かう力を培い、部落解放へ思いをつないできた集会。営みの継承を」とのべ、狭山再審と包括的な差別撤廃法実現を強調して訴えた。
集会の基調は、木闇乙女子さん(群馬)が提案。いのちと暮らしを守る政治的・社会的セーフティネットの再構築、男女平等社会、誰もが人権を守られ、安心して暮らせる社会の実現へのねばり強い闘いを訴え、人権政策、狭山、まちづくり、部落解放を創造する女性部の文化・教育、同和教育を中心に位置づけた人権教育・人権保育、人権侵害救済制度、国内外の女性と連帯した反差別・反戦・平和運動、などを提起した。
中央本部の山﨑鈴子・女性運動部長は「男女平等社会実現基本方針(第2次改訂)の提案を、男女平等の運動の実現へともに担っていただきたい。全国の行政がマイノリティ女性の声を反映するよう、鳥取全女のアンケート結果の活用を」と来賓あいさつ。群馬県からは山本一太・知事のメッセージが代読された。
「私の歩んだ道」は、吉田あけみさん(千葉)が発表。記念講演「報道の自由と人権」では、東京新聞社会部記者の望月衣塑子さんが、安倍政権のメディア支配の実態を語った。狭山事件の石川一雄さんは「元気なうちにえん罪を晴らしたい」、石川早智子さんも「最大限の支援を」と訴えた。
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