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NEWS & 主張

脱原発の実現を誓う 〜被災者切り捨てを許さず
さようなら原発全国集会

「解放新聞」(2019.10.07-2925)

福島原発事故の刑事責任を問う訴訟をはじめ、多くの現状報告があいついだ(9月16日・東京)

福島原発事故の刑事責任を問う訴訟をはじめ、多くの現状報告があいついだ(9月16日・東京)

 「9・16さようなら原発全国集会」が9月16日、東京・代々木公園でひらかれ、8000人が結集、部落解放同盟も参加した。来年の東京オリンピック開催に覆い隠されようとする、福島原発事故をめぐる多くの深刻な諸問題の報告を受け、被災者切り捨てを許さず、脱原発の実現へ全力で闘い抜こうと誓い合った。

 主催は「「さようなら原発」一千万署名 市民の会」。集会後は渋谷、原宿の2コースでデモ行進した。

 主催者あいさつで「呼びかけ人」の落合恵子さんは「原発事故は現在進行形。人びとの苦しみもさらに募っている」と強調し、前環境相の汚染水海洋放出発言や、賠償や廃炉の費用を電力利用者や別の発電業者に負担させる策動を批判。政府を追及しないマスコミの危機にふれ「敵をつくり、叩き、広げ、深めることでファシズムはより強固になる。それを利用する政権に大半のメディアが乗っている」と言及、「嫌韓」煽動なども厳しく批判した。

全国集会の3日後、東京地裁が福島原発事故刑事訴訟で不当判決を出した(9月19日・東京地裁前。片岡遼平撮影)

全国集会の3日後、東京地裁が福島原発事故刑事訴訟で不当判決を出した(9月19日・東京地裁前。片岡遼平撮影)

 福島原発事故の刑事責任を問う訴訟(3日後の9月19日に東京地裁が不当判決)や飯館村焼却場被曝労働裁判、東海第二原発差し止め訴訟などの報告を受け、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委などから連帯あいさつ。「呼びかけ人」の鎌田慧さんは、一人ひとりが立ち上がり頑張ろうと訴え、デモ行進に出発した。会場には狭山事件の再審を求める市民の会もブースを出店し、石川早智子さんもかけつけた。

 

 

 

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