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NEWS & 主張

議員の会を結成 〜人権と地域課題解決へ
大阪

「解放新聞」(2020.03.09-2946)

 【大阪】 おおさかヒューマンライツ自治体議員の会が2月22日午後、大阪市・ホテル大阪ガーデンパレスで結成式をひらき、56人が参加。会長に岡井寿美代・高槻市議会議員を選出した。今後は、日本・大阪をとりまく人権・地域課題をふまえ、政党の枠をこえ、地域から人権施策と地域課題解決に向けた施策の推進に率先してとりくむ地方議員による新たなネットワークとして活動していく。

新役員を代表して岡井会長があいさつした(2月22日・大阪市)

新役員を代表して岡井会長があいさつした(2月22日・大阪市)

 赤井隆史・府連委員長や部落解放出身議員団・荊政会(会長・岡井高槻市議会議員)の6人がよびかけ人となって、結成の準備をすすめてきた。

 辰巳真司・富田林市議会議員が結成趣意書を読みあげ、会則、役員体制などを提案。拍手で確認したあと、新役員を代表して岡井会長があいさつ。「生活者の立場に立ちながら日日、活動している皆さんと、大きなネットワークを広げながら人権問題をすすめていきたい、という強い思いで会を結成した。いま新型ウイルスで大変な事態になっている。これこそ人権の問題と思っている。リスクを限定して予防活動を始めるということだが、これが行き過ぎると、たちまち排除の理論になる。ハンセン病の方がたのつらい思いを私たちが思い出したらよくわかる。けっしてそのようなことにならぬようすすめていくことが、いま試されている。やはり生活者に不安を与えないとりくみが重要ではないか」とのべた。

 来賓の赤井委員長と田中宏和・連合大阪会長があいさつ。とくに赤井委員長は「私たちがめざすのは、大阪における各論の人権課題へのチャレンジ。2016年、障害者差別解消法がスタートした。ヘイトスピーチの解消法、さらに推進法、アイヌ新法、そしていよいよLGBT法の議論が国会のなかですすんでいる。どれもが理念法であり、人権侵害救済といったところまでふみこんだ法律ではない。これを自治体のそれぞれの議会で、どんな色をつけていくのか、これがこれからの勝負だと思っている。骨太の方針を確立してほしい。議員の会で論議して、それぞれならではの方針を」とよびかけた。

 大阪市と堺市の両市議会議員が自治体の報告をおこない、第1部を終了。第2部では、嘉田由紀子・参議院議員(元滋賀県知事)が「地方自治体における人権施策・地域課題解決にむけた地方議員の役割・期待について〜チームしがの活動を通じて」と題して記念講演をおこなった。

 

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