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曹洞宗寺院が差別戒名改正で追善法要
埼玉

「解放新聞」(2020.05.25-2954)

差別戒名墓石は合同供養塔に移された(3月2日・さいたま市)

差別戒名墓石は合同供養塔に移された(3月2日・さいたま市)

11寺で過去帳が未改正

 【埼玉支局】 曹洞宗被差別戒名改正追善法要が3月2日、さいたま市岩槻区の寺院で営まれ、埼玉県連から橋本健・岩槻支部長など6人、曹洞宗から人権擁護推進本部の中村見自・次長、我孫子高宏・事務局長、埼玉県第一宗務所の朝倉秀臣・所長など7人が参列した。

 同寺院には差別戒名墓石が全4基あり、曹洞宗が把握する最後の墓石となっていたが、施主との関係で改正作業ができないまま時間が経過していた。

 昨年12月、橋本支部長の協力で、ようやく改正が実現し、境内の「合同供養塔」への移転がおこなわれた。

 中村次長は「曹洞宗の両祖道元禅師と瑩山(けいざん)禅師は、出自や門地による差別を明確に否定した。その教えに反し、僧侶みずからが差別に加担し、あらたに差別をつくりだす、宗教者にあるまじき行為をしてきた歴史的事実がある。心よりおわびを申し上げ、過ちを直視し、あらゆる差別撤廃と人権確立をめざす運動を実践する」と供養のことばをのべた。

 我孫子事務局長は「改正にいたるまで長い時間を要した。差別戒名は人間の尊厳と平等の教えに反し、僧侶みずからが犯した差別。曹洞宗40年の差別撤廃、人権確立のとりくみで差別戒名墓石は完全改正に達した」とのべるとともに、「しかし、過去帳改正は対象寺院218か所のうち11か所が未達成であり、今後も完全改正をめざし、督励活動をおこなっていく」と決意をのべた。

 橋本支部長は「最後まで残っていた差別戒名が改正、供養され、本当にうれしい。しかし、あの世まで差別された先輩方を思うと悔しく、悲しい。このような差別が二度とおこらないよう、解放運動にとりくみたい」とのべた。

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