「解放新聞」(2020.09.05-2964)
「全国部落調査」復刻版出版事件裁判は、8月末から3回にわたっておこなわれる証人尋問で山場を迎える。証言台に立つ原告らを激励しようと、「全国部落調査」復刻版出版事件裁判勝利!西日本決起集会を8月18日午後、大阪市・HRCビルでひらいた。西日本を中心に11府県55人が結集し、裁判必勝に向けて団結を誓い合った。
高橋中執が司会進行をおこない、西島書記長が本部を代表してあいさつ。「本当は500人規模の集会にしたかったが、3密を避けるため、参加者を50人に絞った。裁判の最大の山場になる証人尋問を通じて、裁判長に部落差別の厳しさを理解させなければならない。支援の輪をそれぞれの現場で広げてほしい」とよびかけた。
原告弁護団からは、中井雅人・弁護士がこれまでの裁判の経過を、山本志都・弁護士が裁判の争点をかいつまんで報告した。証人として尋問を受けることになる原告のうち、西日本から5人が登壇し、それぞれの決意をのべた。また、「在特会」(在日特権を許さない市民の会)および「在特会」会長(当時)の桜井誠、ネットのまとめサイト「保守速報」を相手に、2つのヘイトスピーチ裁判を闘って人種差別と女性差別の複合差別を認めさせ、勝訴した李信恵さんが連帯あいさつをおこなった。
糾弾闘争本部事務局長の片岡副委員長が裁判闘争での勝利に向けて、証人尋問の傍聴支援、激励集会の開催や共闘団体による声明の発表、法務省および地方法務局にたいするひき続きの削除要請など、行動提起をおこなった。
最後に、赤井財務委員長の閉会あいさつと全員での団結がんばろうで集会を締めくくった。
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