「解放新聞」(2020.09.25-2966)
【大阪】 「9・6老朽原発うごかすな!大集会㏌おおさか」が9月6日午後、大阪市・靱(うつぼ)公園でひらかれた。過去最強級での台風10号上陸のおそれから最大級の警戒がよびかけられ、開催が危ぶまれるなか関西を中心に全国から1600人が参加した。集会後は御堂筋を難波までデモ。終盤には大雨に降られながらも、沿道に向け「若狭の原発今すぐ止めろ」「びわ湖をまもれ」「ワイロより、ハイロ」などと鳴り物入りでコールした。主催は同集会の実行委員会。
はじめに集会主催者を代表して福井県小浜市・明通寺住職の中嶌哲演さんのあいさつ後、実行委員会から木原壯林さんが「老朽原発廃炉を突破口に原発全廃を勝ち取ろう」と題し報告した。
関電の原発マネー不正環流を告発する会からは、大阪地検が告発状の正式受理すらしない現状、老朽原発40年廃炉名古屋訴訟市民の会からは、原子力規制委が生データを確認せず関電の提出したデータをそのまま採用している実態を報告。福井原発訴訟(滋賀)からは弁護団長の井戸謙一さんが、3・11以後、従来の原発安全神話に代わって年間100ミリシーベルトまでの被曝は安全という放射能安全神話が流布されているが、福島原発事故以上の被害もあり得た、その可能性を今後も許すのか、と訴えた。
老朽原発の地元からは、コロナ感染再拡大の影響で高浜町と美浜町のメッセージを代読、東海第二原発周辺住民のみ登壇となった。若狭の原発を考える会から、6年のアメーバデモで高浜を回り、2000人以上と話して8割以上が好意的だとして、「地元では話せない」「40年超えの運転は絶対アカン」などの声を紹介した。原発賠償関西訴訟原告団から、1971年の福島原発発電開始時には放射能漏れはないと説明されたが、トリチウム水は常時発生しており、事故後、870兆ベクレルものトリチウム水が保管されていると指摘、9月30日の仙台地裁判決への注目を訴えた。
全国と関西で脱原発にとりくむ市民団体、労働組合の紹介とあいさつに続いて、集会決議が提案され、拍手で採択された。
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