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NEWS & 主張

1泊2日で反差別研修 〜香川で運動の歴史と現実に学ぶ
徳島地方共闘

「解放新聞」(2020.11.25-2972)

香川部落解放・人権啓発センター内の県人権啓発展示室を見学(11月6日・丸亀市)

香川部落解放・人権啓発センター内の県人権啓発展示室を見学(11月6日・丸亀市)

香川の解放運動の歴史と現状を学ぶ

 【中国・四国ブロック編集協力員、香川】 部落解放徳島地方共闘会議は11月6、7日、反差別研修をひらき、16人が参加。反差別研修は、徳島地方共闘会議のとりくみの一環で毎年開催している。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で協議の結果、香川県丸亀市内の香川部落解放・人権啓発センターと金山地区を視察した。

 1日目は、香川部落解放・人権啓発センターでの研修となった。

 視察研修団を代表し、団長の新居栄治・部落解放徳島地方共闘会議議長が、「今年度のとりくみとして、2月に部落解放・人権徳島地方研究集会を開催、7月には県内各自治体への部落解放・人権政策要請行動を実施、9月に部落解放・人権講座を開催、10月は『獄友』上映会を開催し石川さんの無実を県民に訴えてきた。今年はコロナ禍で運動が制限されたが、来年度もとりくみをすすめていかなければならない。それぞれの県や地域で事情も違うが、丸亀の地でどのような歴史があって運動があったのか、しっかり学んで今後の運動にいかしていこう」とよびかけた。

 地元歓迎あいさつとして、部落解放香川県共闘会議の大熊正樹・議長が、「コロナ禍において香川の地で研修会をひらいていただくことに心より敬意を表したい。四国でいえば徳島の共闘運動が量質ともに群をぬいている。香川では平和労組会議と解放同盟で護憲のとりくみ、原水禁のとりくみ、民主教育をすすめるとりくみを通じ連携をはかっている。そのことを通じて、組織と組織、人と人とが連携しながら、おたがいのことを知り尊重しあうことが共闘につながる。あらゆる差別の問題も学習を深めていくことで運動もすすめていける。2日間、実り多い研修会にしてほしい」とよびかけた。

 研修①では、香川県連の岡本俊晃・書記長が「香川の解放運動の歴史と現状」と題し講話をおこなった。

 1871年の「解放令」以降の香川での運動の歴史として、解放令反対一揆、香川県水平社創立、福田村事件、労農水三角同盟、高松結婚差別裁判へのとりくみなど、戦前の水平運動から、戦後、第1回全国青年集会(小豆島)、部落解放同盟香川県連合会結成から現在までの歴史、香川の部落と組織の現状、近近の県連の活動成果と課題について、こまかな説明がおこなわれた。課題として岡本書記長は、同盟員の減少、未指定部落や部落解放同盟組織のない部落では、部落自体が消滅あるいは消滅の危機にあることをあげ、「人権と福祉のまちづくり」運動で組織強化が求められていることを指摘。また、労働組合をはじめ、ほかの団体としっかり連携をとりながら運動をすすめていくことが求められ、そのためにも信頼を得られるような組織が求められている、と課題について語った。

 研修②では、センター内にある香川県人権啓発展示室を見学し、1日目の研修を終えた。

フィールドワークし歴史などを学ぶ

 2日目は、センターを出発し、金山地区のフィールドワークをおこなった。川西支部の北山建次・支部長、黒川資一・書記長から金山地区の歴史について、支部結成から住環境整備、金山隣保館建設、同和保育所建設運動、人権と福祉のまちづくり運動について説明を聞きながら地区内をまわった。

 参加者からはとくに、保育所や住宅などについて質問があり、北山支部長、黒川書記長それぞれが答えるなど、2日間の研修を終えた。

金山地区の歴史、人権と福祉のまちづくり運動をテーマにフィールドワーク(11月7日・丸亀市)

金山地区の歴史、人権と福祉のまちづくり運動をテーマにフィールドワーク(11月7日・丸亀市)

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