「解放新聞」(2020.12.25-2975)
【鳥取支局】 狭山再審勝利をめざす2020鳥取県民集会・「全国部落調査」復刻版出版事件裁判報告集会が11月29日、倉吉市・倉吉体育文化会館でひらかれ、同盟員や労働組合員など128人が参加した。
津川俊仁・県連委員長の開会あいさつに続き、石川一雄さん・早智子さんのビデオメッセージを視聴。狭山再審弁護団からは山本志都・弁護士が第3次再審請求の現状について、新たな科学的証拠にもとづく鑑定を示しながら石川さんの無実を明らかにした。
「全国部落調査」復刻版裁判の現状は、中井雅人・弁護士が報告。鳥取ループ・示現舎による差別行為の違法性や、差別されない権利の侵害、差別被害の拡大、原告9人が証人尋問に選ばれたことなどを語った。
また、証言台に立った原告の下吉真二さんも報告。鳥取ループ・示現舎による極悪非道な差別行為をふり返りながら、全精力を傾け45分間の証言をおこなったことを強調。鳥取ループ自身がおこなった反対尋問に関する証言は、差別行為を止めるために、人権侵害救済法の制定を求める県内署名活動や法務大臣要請など、あらん限りのとりくみをおこないながら10年以上たっても止められない積年の口惜しさと、その一方で原告を支援する同盟員や多くの組合員、市民の思いを背負った証言でもあったことをのべた。
最後に狭山再審闘争と「全国部落調査」復刻版出版事件裁判の完全勝利に向け、団結がんばろうで締めくくった。
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