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署名は合計881万筆に 〜脱原発求める第3次分を提出

「解放新聞」(2021.03.25-2985)

よびかけ人の鎌田慧さん(左)から署名を受けとる山崎衆議院議員(3月5日・東京)

よびかけ人の鎌田慧さん(左)から署名を受けとる山崎衆議院議員(3月5日・東京)

  「さようなら原発1000万人署名第3次提出」行動が3月5日、東京・衆議院議員会館でおこなわれた。原発事故から10年をへても原発事故の収束は見えず、事故をおこしてもなお、原子力政策は維持され、原発・核燃料サイクル推進の旗は降ろされてはいない。しかし現実には、原子力政策は行き詰まりを見せ、破綻を先延ばししているにすぎない。一刻も早い原子力政策の転換が求められている。この日は、署名と関係省庁への要望を提出した。

  「さようなら原発1000万人署名」は、2012年の第1次提出で約700万筆、13年に追加の第2次提出で合計約830万筆が提出されている。今回の第3次提出では、43万2877筆が追加提出され、合計881万1877筆となった。まだ1000万人には到達していないが、この10年間は毎日のように署名があった。

 よびかけ人の鎌田慧さんは、「日本は、広島、長崎、第五福竜丸、福島原発事故など、世界でも悲惨な核被害を受けてきた。核の平和利用という名目の原子力発電をやめようという声は高まっているはずだが、日本は原発を廃止せず、核兵器禁止条約にも参加していない」と指摘。「全国の人びとの、脱原発への思いがここに結集している。政府は人びとの声を虚心坦懐に受け止め、一日も早く脱原発の方針に切り替え、将来に明るい展望を築く国になってほしい」とのべた。

 署名は、山崎誠・衆議院議員(立憲民主党)を通じて、衆参両院議長あてに提出された。山崎議員は、「2050年カーボンニュートラルの方針が、原発の推進に一役買っているように感じる。自然エネルギーでまかなえることは実証され、コスト面でも採算がとれるようになった。原発問題は、つぎの世代にたいする責任だ。原発ゼロの社会を実現するために、署名の重みを国会の議論でしっかり訴えていきたい」とのべた。

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