【奈良支局】 日本テレビの情報番組「スッキリ」で３月12日、アイヌ民族の人たちの尊厳をいちじるしく傷つける侮辱的な表現の差別発言があった。

　奈良県連（川口正志・委員長）は、奈良ヒューライツ議員団(川口正志・議長)､先住民族アイヌのいまを考える会（淺川肇・委員長）とともに、３月28日、アイヌ差別発言に抗議する共同声明を発表した。

　共同声明のなかでは、「我ら「人間の尊厳」を基本として人権文化の高揚に取り組む推進団体も強い憤怒を以って、日本テレビをはじめ放送に携わった関係者に対し厳重に抗議するものです」と示すとともに､「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」が制定され､「これを受けて国内の人権諸団体が具体的に活動し始めていた矢先、そして国連ＳＤＧｓが推進され、環境や平和とともに人権擁護が最重要課題とされる中で、貴社の差別番組が放送されたことは誠に遺憾の極みです」とした。