【兵庫支局】 部落解放三田（さんだ）市民共闘会議が４月４日､三田市総合福祉保健センターで人権条例学習会をひらき、30人が参加した。

　三田市では現在、人権条例制定に向け、「（仮称）人と人との共生条例策定に関する懇話会」が立ちあげられて協議がおこなわれている。

　学習会では、同懇話会で副座長を務めるひょうご部落解放・人権研究所の石元清英・所長を講師に、「人権意識のありようと人権教育・啓発の課題〜人権をどう語り、伝えるのか」と題した講演がおこなわれた。

　石元所長は、県内各市町での近年の意識調査結果から回答の傾向を解説したほか､「設問のわかりにくさが「分からない」という回答を多くしているのでは」と指摘。大学生の意識にもふれ、「差別の厳しさを伝えるあまり、「暗い」などのマイナスイメージが大きくなったことが考えられる。人権についての語り方が重要」と語った。