【奈良支局】 全国水平社創立１００周年、奈良県人権教育研究会結成70周年、奈良県人権教育推進協議会結成60年の節目の年にあたる２０２２年。奈良県では第73回全国人権・同和教育研究大会がひらかれる。

　同大会準備委員会（田仲敦三・委員長＝奈人推協会長）は６月８日、川西町川西文化会館で、「第73回全国人権・同和教育研究大会」奈良県実行委員会結成総会をひらいた。

　実行委員会は、県をはじめ、各市町村人推協など１１０の機関・団体で構成。また、オール奈良の体制で臨むため参与も置かれた。

　実行委員会役員には、田仲委員長をはじめ同大会準備会のメンバーがそれぞれ役員に選任され、各機関・団体の長らが委員となった。

　選任された田仲委員長は「いよいよ大会の実行委員会が結成された。研究大会を成功させ、確かな人権教育を一歩も二歩もすすめていこう」とよびかけた。

　大会は、「新しい様式によるコンパクトで持続可能な大会」「70年におよぶ部落問題の解決を図る教育を振り返りつつ、リスペクト・多様性・寛容性をキーワードに、社会の変化や状況を鋭敏に捉え、20年後を展望できる人権教育・啓発の創造」の２点をコンセプトとし、スローガンを「むなつき坂をこえて、すべての人を包摂する社会の構築を奈良から」とすることを確認した。

　日程は、来年11月26、27日の２日間。会場は奈良市・生駒市・大和郡山市・橿原市の４市に設けられ、全体会は「なら１００年会館」（奈良市）をメイン会場に、４か所のサブ会場を設け、ライブ配信する予定。大会規模は１万人をめざす。