「解放新聞」(2021.09.15-3002)
部落解放第53回全国高校生集会・第65回全国青年集会を8月28日、オンラインでひらき26都府県連から高校生、青年を中心に約350人が参加した。初めての試みとなったオンライン開催では各地でサテライト会場を設置し、2つ設けた分科会では、チャット機能を使い質疑応答をおこなうなど、さまざまな工夫をこらしてとりくんだ。
全体集会では、埼玉県連青年部の町田章英さんの「水平社宣言」朗読に続き、主催者代表あいさつをした組坂繁之・中央執行委員長は、全国水平社100年を迎える2022年にのぞみ高校生・青年運動に期待すると参加者を激励した。そのあと、石川一雄さん、早智子さんのビデオメッセージを視聴。一雄さんは、第3次再審闘争へ若い力の結集をよびかけると同時に、部落差別が奪った「教育」の大切さを語り、一生懸命勉強してほしい、と訴えた。早智子さんは「コロナ禍のなかを生きることが一雄さんの闘いだ」とのべ、各地の運動に励まされながら頑張りたいと決意を語った。
全体講演は、仲岡しゅん・弁護士が「ジェンダー、セクシュアリティを巡る人権課題」を講演した。
第1分科会は、赤井隆史・中央財務委員長が「「人権の新たなる状況下における部落解放運動とは」〜ポスト『コロナの時代』における部落解放運動の方向とは〜」をテーマに講演した。第2分科会では「活動報告」をおこない、高知県連、福岡県連、熊本県連、鹿児島県連の高校生が自分自身の生い立ちや地域での活動について発表し、意見交換した。
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