【北陸支局】 石川労働局交渉を７月29日、石川県金沢市金沢駅西合同庁舎でとりくみ、解放同盟から池田、髙橋、安田の各中執はじめ６人が出席。２年ぶりの交渉では、▽「公正採用選考人権啓発推進員」設置状況・未設置事業所への指導▽違反事業所の状況▽県外から報告の不適切事例、などをとりあげ、意見交換。不公正な採用選考で生徒が不利益を被ってはならないことを確認した。

　まず推進員については、従業員30人以上の事業所では94％が設置（今年３月末時点)｡未設置事業の多い業種は、医療・福祉、製造業、卸売・小売業で、今後も設置をすすめていく、とあった｡つづいて､２０２０年度（今年３月卒業者）の違反事業社数は26社（うち県外事業所３社）で、そのうち19社が推進員を設置。推進員設置も、違反が絶えない状況が依然として続く実態が明らかになった。違反内容は家族構成や職業を質問したものがほとんどだった｡

　これを受け、同盟は推進員未設置の違反事業所でのその後の設置状況、シルバー人材センターと派遣業者・職業紹介業者での推進員設置状況、職業安定所所長が事業所指導をおこなった事例、および違反事業所で不採用となった生徒（２０２０年度は３人）のその後の就職状況などを確認したが状況把握はなされておらず、後日報告を受けることとなった。

　またここ２年で県外からの違反指摘事業所はなかった、と報告された。