「解放新聞」(2022.03.05-3019)
【広島支局】 「平和と人権FROMたけはら2021」が昨年11月27日、竹原市市民会館でひらかれた。
第1部は、水ジャーナリストの橋本淳司さんが「みんなで水源保護条例をつくろう〜守ろう!わたしたちの水〜」と題して講演したビデオを上映した。第2部では、平和と人権を守る竹原実行委員会の三島弘敬・事務局長が「竹原の水、今どうなってるの?」と題して報告。竹原の水のおいしさの秘密と飲み水の危機について語った。また、第3部では三島事務局長が「みんなで考えよう!水源保護条例」と題して全国の事例を紹介した。
参加者による意見交換もおこなわれ、「水源を守るため水源保護条例をつくる方向性が明らかになった。あらためて水の大切さを実感し、いのちを守る闘いに共鳴できた」との声もあった。
2018年、三原市本郷町に産業廃棄物の安定型最終処分場建設計画がもちあがった。予定地が竹原・三原市民の水源地で、処理場の排水などで水源が汚染される危険があり、建設反対の声があがった。しかし、広島県は2020年4月、設置許可を出した。このため竹原・三原市民は原告団を結成し、「建設差し止め仮処分」を申し立てた。そして517人の原告で「許可取り消し行政訴訟」をおこした。昨年3月25日に広島地方裁判所は「建設、使用、操業を認めない」との判決を出した。今後、本訴に向けて闘い続けると原告は決意している。
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