pagetop

NEWS & 主張

コロナ禍での実践学び合い 〜第65回全国女性集会が熊本で

「解放新聞」(2022.06.05-3029)

3年ぶりの全国女性集会を熊本でとりくんだ(5月14日・熊本市)

3年ぶりの全国女性集会を熊本でとりくんだ(5月14日・熊本市)

  部落解放第65回全国女性集会を5月14、15日、熊本市・熊本市民会館大ホールを主会場にひらき、27都府県連から663人が参加した。新型コロナ感染症の感染拡大を受け、3年ぶりの開催となった集会は「全国水平社創立一〇〇年の闘いを受け継ぎ、差別と戦争に反対するとともに人権と平和、民主主義、環境の確立と男女平等社会の実現にむけて、部落女性の力を総結集し、部落解放運動を大きく前進させよう!」をスローガンに、コロナ禍での各地の女性部の地域活動に学び合い、いっそうの部落解放運動の前進へ団結を固めた。

 基調提案をおこなった山﨑女性運動部長は、長期化するコロナ禍での部落女性をはじめとするマイノリティ女性のおかれた厳しい現状を示しながら「差別と闘う国内外の女性たちと連帯し、部落差別をはじめとするあらゆる差別の撤廃、男女平等社会の実現をめざそう」と参加者によびかけた。

 熊本県の宣伝キャラクター「くまモン」によるオープニングに続き、熊本県連女性部の松永信子・女性部長が「水平社宣言」を朗読。全体会では熊本県連の福本るみ子さん、兵庫県連の谷添美也子さんによる議長団が司会進行をおこなった。組坂委員長の主催者代表あいさつ、松永末廣・熊本県連委員長の地元歓迎あいさつに続き、来賓を代表し蒲島郁夫・熊本県知事、大西一史・熊本市長があいさつをおこなった。

 また石川一雄さん、石川早智子さん夫妻が山場を迎える狭山第3次再審開始への闘いの輪を各地から広げてほしい、と力強く訴えた。植村女性運動副部長の経過報告、山﨑女性運動部長の基調提案に続いて、記念講演として「自己の差別性と向き合う―ハンセン病取材を通して―」と題し、長崎県立大学国際社会学部の井上佳子・教授が講演をおこなった。

 2日目は、7つの分科会で活動報告、学習講演などにとりくみ、コロナ禍での創意工夫した女性部運動の実践や、狭山再審闘争への各地のとりくみなどを交流。意見交換をおこなった。

 集会ではロシアによるウクライナ侵略にたいし、人道支援のカンパにもとりくんだ。

「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)