【東京支局】 墨田支部女性部識字教室では、「水平社１００年に学ぶ」をテーマに学習をすすめている。日刊紙でとりあげられた３月３日水平社創立記念の記事を読みあわせながら、世界に誇る人権の闘いに立ち上がったことを確認した。

　歴史にたいする苦手意識を払拭し、身近に１００年をふり返れるようにと、水平社創立１９２２年から１００年史の年表を用意した。

　おもな出来事と解放運動史に、自分史を書き込めるようにした年表で学習した。

　参加者の生まれた年を書き込んでみると、一番高齢なＡさんが１９３５年生まれ｡「生まれる13年前に水平社誕生」。はるか遠くに感じていた１００年が近く感じられた。

　石川一雄さんと同じ年のＦさんは生まれた年に第２次世界大戦が開戦した。「ウクライナのニュースを見ると東京大空襲を思い出す。戦争は絶対ダメ」と疎開の体験等を話してくれた。

　また、狭山事件から59年。そのとき、それぞれ何歳だったかを記し、あらためて石川さんが奪われた年月の長さを思った。

　次回もちょうど１００年を捉え返せるようにすすめていこうと話している。