「解放新聞」(2022.06.15-3030)
「不当逮捕から59年! 東京高裁は鑑定人尋問・再審開始を!」と題して5月24日、東京・日比谷野外音楽堂で狭山事件の再審を求める市民集会をひらき、気温が上昇する晴天のもと、800人が参加した。コロナ禍のなか、昨年は2年ぶりに10・29集会をひらいたものの、5月の集会は3年ぶりとなる。主催は同集会実行委員会。
ピースボートの松村真澄さんの司会で、部落解放同盟の組坂繁之・中央執行委員長が開会あいさつした。国会議員から、社会民主党党首の福島みずほ・参議院議員、れいわ新選組の大石あきこ・衆議院議員があいさつ、来賓として、立憲民主党の櫻井周・衆議院議員、立憲民主党の吉川元・衆議院議員(代)、また、『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議の足立宜了・議長が紹介された。
その後、石川一雄さん・石川早智子さん夫妻が、この第3次の闘いでかならず再審、生きて無実をかちとる、と不退転の決意を示し、いっそうの支援を訴えた。
狭山事件再審弁護団からは、中山武敏・主任弁護人と中北龍太郎・事務局長がこの間の経過と今後の見通しを報告。出席の平岡秀夫、山本志都、指宿昭一、河村健夫、の各弁護人が紹介された。さらに、部落解放同盟中央狭山闘争本部からは、片岡明幸・本部長が基調報告。
袴田巖さんを救援する清水・静岡市民の会からは、山崎俊樹・事務局長が連帯アピールをおこなった。
主催の狭山事件の再審を求める市民の会から、鎌田慧・事務局長がアピール。
部落解放中央共闘会議の小林美奈子・事務局長(日教組書記次長)から、集会アピールを提案し、参加者の拍手で採択した。部落解放同盟の西島藤彦・書記長のあいさつで閉会し、参加者は日比谷公園を出発。東京高裁横を通って公園に戻る半時間ほどのコースをデモ行進し、市民に石川さんの無実と再審開始をアピールした。
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