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石川さん60年目の闘い 不退転の決意訴え 〜狭山事件の再審を求める市民集会

「解放新聞」(2022.06.15-3030)

日比谷野音での集会後は石川さん夫妻や中央本部役員を先頭に公園周辺をデモ行進し、市民らに向けて石川さんの無実と再審開始を訴えた(5月24日・東京)

日比谷野音での集会後は石川さん夫妻や中央本部役員を先頭に公園周辺をデモ行進し、市民らに向けて石川さんの無実と再審開始を訴えた(5月24日・東京)

  「不当逮捕から59年! 東京高裁は鑑定人尋問・再審開始を!」と題して5月24日、東京・日比谷野外音楽堂で狭山事件の再審を求める市民集会をひらき、気温が上昇する晴天のもと、800人が参加した。コロナ禍のなか、昨年は2年ぶりに10・29集会をひらいたものの、5月の集会は3年ぶりとなる。主催は同集会実行委員会。

 ピースボートの松村真澄さんの司会で、部落解放同盟の組坂繁之・中央執行委員長が開会あいさつした。国会議員から、社会民主党党首の福島みずほ・参議院議員、れいわ新選組の大石あきこ・衆議院議員があいさつ、来賓として、立憲民主党の櫻井周・衆議院議員、立憲民主党の吉川元・衆議院議員(代)、また、『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議の足立宜了・議長が紹介された。

 その後、石川一雄さん・石川早智子さん夫妻が、この第3次の闘いでかならず再審、生きて無実をかちとる、と不退転の決意を示し、いっそうの支援を訴えた。

 狭山事件再審弁護団からは、中山武敏・主任弁護人と中北龍太郎・事務局長がこの間の経過と今後の見通しを報告。出席の平岡秀夫、山本志都、指宿昭一、河村健夫、の各弁護人が紹介された。さらに、部落解放同盟中央狭山闘争本部からは、片岡明幸・本部長が基調報告。

 袴田巖さんを救援する清水・静岡市民の会からは、山崎俊樹・事務局長が連帯アピールをおこなった。

 主催の狭山事件の再審を求める市民の会から、鎌田慧・事務局長がアピール。

 部落解放中央共闘会議の小林美奈子・事務局長(日教組書記次長)から、集会アピールを提案し、参加者の拍手で採択した。部落解放同盟の西島藤彦・書記長のあいさつで閉会し、参加者は日比谷公園を出発。東京高裁横を通って公園に戻る半時間ほどのコースをデモ行進し、市民に石川さんの無実と再審開始をアピールした。

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