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NEWS & 主張

地域づくりの指針探る 〜第1回「むらの力」研究会
大阪

「解放新聞」(2022.06.15-3030)

グループにわかれて意見を交わした(4月9日・大阪市)

グループにわかれて意見を交わした(4月9日・大阪市)

 【大阪支局】 第1回「むらの力」研究会が4月9日、大阪市・HRCビルでひらかれ、府連各支部、青年部、女性部などから40人が参加した。

 自分が暮らす地域には、どんな「強み」があって、どんな「弱み」があるのか。「弱み」だと思っていたことを「強み」に転換するためには何が必要なのか。近畿大学建築学部の寺川政司さんとゼミの学生の協力を得て、およそ1年にわたって、これからの地域づくりの指針となる「むらの力」を考えていくとりくみ。

 第1回の研究会は、「むらの力」見える化ワークと題して、「むらの力」の指標づくりに向けたイメージを5つのグループにわかれて出し合った。参加者は、自分が暮らすむらの現実を、①地域の強み・長所・特徴・魅力、②地域の弱み・課題・欠点、③地域にたいする期待・希望・夢、④解決や克服に向けてできない理由、の4つに分類。

 地域の「強み」として多く出されたのは、隣保館をはじめとする地域内施設の存在。住民同士のつながりや絆。いろんな人が暮らしている多様性。

 一方で、「弱み」としては、少子高齢化、噂話がすぐに広がる・プライバシーがない、むら社会的な感覚、行政依存の体質、地区内施設跡地などの未利用地などが出された。

 地域にたいする「期待」としては、ボランティアの育成、若者のNPO設立、未利用地の活用、失敗しても任せてくれる度量、「できない理由」としては資金不足、新しい発想のなさ、昔からの慣習へのこだわり、人を育てる力不足などが出された。

 最後にあいさつした大北規句雄・副委員長は「なんとなく感じていることを形にする手法など1年かけてしっかり学んで地域で実践してほしい」とまとめた。

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