「解放新聞」(2022.06.25-3031)
【広島】 元中央書記長で広島県連の顧問だった小森龍邦さんを偲ぶ会が5月29日午後、広島県府中市の府中市文化センターでひらかれ、500人が出席した。
偲ぶ会のよびかけ人を代表し、広島県連の岡田英治・委員長があいさつ。故・小森県連顧問の部落解放運動への功績と、つらぬき続けた理論と実践について、「県連再建から部落大衆を組織し、組織の飛躍的な発展に貢献するとともに数かずの差別行政、差別糾弾闘争に先頭に立ち闘い、被差別部落民の自覚的認識、差別と疎外からの解放を訴え続けた。また、真宗教団が根本経典のひとつとする『仏説観無量寿経』の「是旃陀羅(ぜせんだら)」の差別性を東西両本願寺に提起してきた」と語り、その遺志を引き継いでいく、と哀悼の言葉をささげた。
つづいて、生前交流のあった連帯・共闘する各団体の代表5人が小森さんを偲び、お別れの言葉をのべた。はじめに中央本部の組坂委員長は「被差別部落民が当事者であるという自覚をもって連帯し不当な差別と闘い、資本主義下の部落差別が存在する理不尽な社会を変えようと先頭に立って運動をけん引してこられた小森さんの功績はきわめて大きい。部落差別の解消、世界の水平運動の展開に努力し、胸を張って報告できるよう頑張る。どうぞ見守ってください」と語りかけた。つづいて、栗原君子・新社会党中央本部顧問(元参議院議員)、木越渉・真宗大谷派宗務総長、石岡修・広島平和教育研究所長(広島県教職員連合元執行委員長)、武田信寛・元府中市議会議員がお別れの言葉をのべた。
遺族代表あいさつのあと、出席者が献花をおこない、別れを惜しんだ。
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