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NEWS & 主張

社会に変革を求め続け差別の中に光をあてる賞に
第48回部落解放文学賞表彰式

「解放新聞」(2022.08.05-3035)

表彰式のあと、受賞者と選者などで記念撮影をおこなった(7月16日・大阪市)

表彰式のあと、受賞者と選者などで記念撮影をおこなった(7月16日・大阪市)

 第48回部落解放文学賞表彰式を7月16日午後、大阪市内のホテルでひらき、受賞者と選者など48人が出席した。部落解放文学賞実行委員会の主催で、感染症感染予防のため昨年同様、懇親会はおこわれなかった。

 表彰式では昨年12月に死去した詩部門の最終選者だった高良留美子さん(詩人)を追悼し、出席者全員で黙祷(とう)をおこなった。

 開会あいさつをおこなった西島藤彦・実行委員会幹事(部落解放同盟中央執行委員長)は、部落解放文学賞は「今回で48回という長い歳月をかけて文化を創造するとりくみを根づかせ、発展させてきた。また文学による自己の変革と文化をとおして部落差別をはじめとするさまざまな問題を社会に提起してきた」とのべ、一方で民主主義を軽んじた政治のなかで多様性を認めない社会のあり方について、「部落解放文学賞は差別のなかにあって生きる人に光を当てる、そういった賞に」とよびかけた。

 表彰状は選者紹介のあと、鎌田慧・実行委員会代表が出席した受賞者に手渡した。その後、各部門の選者が受賞作品などについて選評をおこない、つづいて受賞者が受賞の言葉をのべた。また、長く児童文学部門の選者を務めてきた山下明生さんが第48回をもって選者を退くことを報告し、選評とともに思い出を語った。その後、鎌田代表から花束を受け取った。

 閉会あいさつをした鎌田実行委員長は、「48回を積み重ねてきて、識字運動から在日外国人などへと運動の輪が広がっている。差別で苦しんでいる人の表現運動を文化運動としてさらに広げ、高めていこう」とよびかけた。

 第49回部落解放文学賞の応募締め切りは10月末(当日消印有効)。各部門への積極的な応募を。(詳報次号掲載予定)

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