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NEWS & 主張

100年目からの運動へ決意 〜連帯とまちづくり運動の前進めざし
奈良県水平社創立100周年

「解放新聞」(2022.08.05-3035)

これまでの部落解放運動をふり返り、さらなる運動の前進がよびかけられた(5月10日・奈良県橿原市)

これまでの部落解放運動をふり返り、さらなる運動の前進がよびかけられた(5月10日・奈良県橿原市)

 橿原市で記念レセプション

 【奈良支局】 奈良県水平社が創立された5月10日、奈良県連は「水平社創立100周年記念レセプション」を橿原市内のホテルでおこない、県連役員と支部代表者など180人が参加した。新型コロナウイルス感染症感染防止のため、集会形式でとりくんだ。

 レセプションでは川口正志・記念事業実行委員長(県連常任顧問)が「私の運動史―水平社そして県連を支えた先達の思い出とともに」と題し講演したほか、「地域のいきいきまちづくり推進事業」表彰式にもとりくみ、応募のあった横井、大福吉備、岩崎、曙、柏原、小林の6支部が表彰を受けた。また「部落解放運動の新たな前進にむけて」をテーマに課題提起、決意表明をおこなったほか、映画『破戒』の予告編も視聴し、上映運動にとりくんでいくことを意思統一した。

 水平社博物館の駒井忠之・館長の「水平社宣言」朗読で幕開け。これまでの運動をふり返りながらあいさつした伊藤満・県連委員長は、行政施策と法整備の重要性を確認するとともに、部落解放同盟と地域に課せられた課題として▽市民運動と連帯した社会的課題の解決▽包括の社会をめざすまちづくり運動の展開、を提起した。川口顧問は講演のなかで、60年にわたり県連書記長、委員長として運動と組織をけん引してきた歩みをふり返り、「すべての人の尊厳が大切にされることをめざした水平社の心と思いをひとつにするSDGs(持続可能な開発目標)を基本とした運動の展開が大切」と語った。

 すべてのとりくみを終え、田川雅人・県連常任相談役の発声で団結がんばろうをおこない、終了した。

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