「解放新聞」(2022.09.05-3038)
部落解放第54回全国高校生集会・第66回全国青年集会を8月20、21日、徳島市・徳島グランヴィリオホテルでひらき、会場・オンラインあわせて26都府県連から高校生、青年など439人が参加した。全体会のほか、各ブロックや府県連で運営する5つの分科会にわかれての学習・交流にとりくんだ。コロナ禍の長期化で、3年ぶりの対面併用開催となった。記念講演では、「ムラの生活文化と人権〜福を運んだDEKOMAWASHI〜」をテーマに、芝原生活文化研究所の辻本一英さんの講演、阿波木偶(でこ)箱まわし保存会による「三番叟(さんばそう)まわし」などが披露された。
「ひろげよう仲間の輪!深めよう仲間のきずな!〜差別と戦争を許さない社会をつくろう〜」を集会スローガンに、基調提案では学校や地域などあらゆる場面で部落差別をはじめとする差別の撤廃へ全力でとりくんでいこうと確認した。
徳島県連の弘瀬未来さんによる「水平社宣言」朗読のあと主催者あいさつした西島委員長は、「100年前、皆さんのような青年が各地から京都に結集し、部落差別をなくそうと声をあげた。厳しい部落差別や生活環境など困難な課題を一歩ずつ乗り越え部落解放への大道を歩いてきた先人の闘いに学び、青年、高校生の視点で部落差別をはじめとするあらゆる差別の撤廃、人権確立社会へ仲間と交流・学習を深めて」とよびかけた。つづけて歓迎あいさつした徳島県連の中原サヲ江・委員長は「被差別の側から差別を跳ね返す「水平社宣言」をもって立ち上がった先人たち。この機会に「水平社宣言」を読み返してほしい。創立100年の節目の年にたくさんの青年が徳島に結集した。社会を変えるきっかけとなる集会となることを期待したい」とのべた。全体会では狭山第3次再審闘争にとりくむ石川一雄さん、石川早智子さん夫妻が登壇しアピールをおこなった。(詳報4、5㌻)
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