「解放新聞」(2022.09.25-3040)
【埼玉】 部落解放第65回関東女性集会を9月4日、さいたま市内のソニックシティでひらき、関東甲信越地方協議会(関東ブロック)の女性ら143人が参加。全体会では「私の歩んだ道」の特別報告やヘイトを許さない社会への記念講演を受けた。分科会は①思いを語ろう(部落解放運動入門)②活動を交流し合おう(反差別・反戦・平和)③狭山闘争の3つ。部落女性をめぐる現状や課題を共有し、部落解放への奮闘を誓った。
3年ぶりの開催。主催は関東ブロックと同女性部連絡会。平岡千枝子・連絡会代表と片岡明幸・関東ブロック議長が主催者あいさつ。平岡代表はコロナ禍やウクライナ侵攻、ネット上の差別の横行など深刻な人権状況を語り、全水100年と、鑑定人尋問実現へ正念場の狭山闘争を強調し「実りある学習を」と。片岡議長も記念映画『破戒』と狭山を強調し闘いを訴えた。
「私の歩んだ道」は西藤千代子さん(長野)が発表。「水平社宣言」朗読は布施久子さん(神奈川)。石川一雄さん夫妻は決意を語った。
記念講演「共に生きる〜ヘイトスピーチ・ヘイトクライムの許されない社会をめざして〜」は、崔江以子(チェカンイジャ)・川崎市ふれあい館館長。ヘイト根絶へ「解消法」「川崎市条例」と前進したが、深刻な被害が続き、同日も駅前ヘイト街宣に遭ったばかり。「差別は減らせばいいのではない。あるかないか。なくさないとずっと被害が続く」と闘いを訴えた。
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