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会長に伊藤学長(佛教大学) 〜京都府実行委が大会
京都

「解放新聞」(2022.09.25-3040)

130人が参加した府実行委第38回大会(8月3日・京都市)

130人が参加した府実行委第38回大会(8月3日・京都市)

 【京都支局】 部落解放・人権政策確立要求京都府実行委員会の第38回大会が8月3日、京都市北文化会館ホールでひらかれ、130人が参加した。

 黒坂光(あきら)・会長(京都産業大学学長)のあいさつを村井一成・副会長(解放共闘議長)が代読。

 基調は、平井斉己(としき)・事務局長(府連書記長)が提案し、全国水平社創立100周年にあたる今年、「いまこそ水平社宣言の言葉の重みをかみしめ、差別撤廃・人権確立社会の構築へ向けてとりくみを」とよびかけた。また、個別人権法の具体化や包括的な人権侵害救済制度の確立に向けて京都府実行委員会としてとりくみを強化することを提起した。

 役員改選では、新会長に佛教大学の伊藤真宏(まさひろ)・学長を選出した。伊藤会長は、「法然上人には「還愚(げんぐ)」という考え方がある。善いところも悪いところもあるみずからを見つめ、本当の自分を認め、自分のできることをたずさえて着実に未来へ歩む、というもの。私自身も「還愚」を忘れず、人権問題のとりくみを着実にすすめていきたい」と決意をのべた。

 記念講演は、「ウトロ地区の歴史とウトロ平和祈念館について〜差別と歴史問題を乗り越えた、「小さな統一」の力〜」と題して、ウトロ平和祈念館副館長の金秀煥(キムスファン)さんがおこなった。

 金さんは「小さな町でも、大きな力が出せた。違いを乗り越えて、人間の尊厳を守った。ヘイトクライムの放火事件が起こるなど、まだ問題はあるが、これまでの人権活動があったからこそ、いまのとりくみにつながっている。ウトロで闘ってきたことを財産として受け継ぎ、人権と平和の社会づくりに記念館として役割をはたす」と決意をのべた。

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