pagetop

NEWS & 主張

署名10万以上を提出 〜事実調べの実現求め全力で
狭山市民集会

「解放新聞」(2022.11.15-3045)

10万筆以上の署名を前に西島委員長が開会あいさつ(10月28日・東京)

10万筆以上の署名を前に西島委員長が開会あいさつ(10月28日・東京)

10万筆以上の署名と石川夫妻(10月28日・東京)

10万筆以上の署名と石川夫妻(10月28日・東京)

 第3次再審請求の新証拠で完全に崩壊している48年前の寺尾判決にたいし、「東京高裁は11人の鑑定人の証人尋問と鑑定の実施を!」と掲げ、狭山事件の再審を求める市民集会を10月28日午後、東京・日比谷野外音楽堂でひらき、1000人が参加。再審の突破口である事実調べの実現に向け、緊急署名運動などに全力でとりくみ、再審無罪をかちとろうと誓った。緊急署名は第1次集約分の個人署名10万3921筆、団体署名1024団体を東京高裁に提出した。(詳報次号)

 主催は、同実行委員会。

 弁護団の中北龍太郎・事務局長は▽当時の石川さんは非識字者で脅迫状は書けない(A鑑定)▽スコップはI養豚場のもので死体を埋めるのに使ったとする鑑定は誤り(F鑑定)▽発見万年筆で書かれた文字にクロム元素はなく、被害者の万年筆ではない(I鑑定)▽取調官が自白を誘導し殺害方法が変遷(J鑑定)と、高裁に証人尋問を求める11人の鑑定人の鑑定―新証拠から4点を紹介。「弁護団は全論点で有罪判決を覆した。再審を実現するために事実調べ実現を」と支援を訴えた。

 石川一雄さんは「これからも元気で闘う。ぜひとも3次で終結するようにいっそうのご支援、ご指導を」と。石川早智子さんは「狭山は来年60年。事実調べ、再審開始の年に。石川が晴れて両親の墓前に手を合わせて報告でき、心から喜べるよき日が一日も早くくるようにお力を」と訴えた。

 集会では、西島委員長が「裁判所に大きな世論を」と緊急署名など全力での闘いを開会で訴え、立憲、社民、れいわの国会議員が連帯あいさつ。石川夫妻アピール、弁護団報告、基調提案、連帯アピール、集会まとめ、集会アピールのあと、赤井書記長の音頭で団結を固めた。午前中は要請行動。集会前段に獄友イノセンスバンドが歌を披露。集会後はデモ行進した。10月31日〜11月2日にはインターネット意見広告を展開した。

デモ行進に出発(10月28日・東京)

デモ行進に出発(10月28日・東京)

「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)