pagetop

NEWS & 主張

女性部・青年部が合同研修会
和歌山

「解放新聞」(2022.12.05-3047)

AEDを使った緊急措置の実演も見学した(9月17日・和歌山市)

AEDを使った緊急措置の実演も見学した(9月17日・和歌山市)

 【和歌山】 和歌山県連は9月17日、和歌山市内の和歌山県勤労福祉会館プラザホープで第8回女性部・青年部研修会をひらき、午前39人、午後68人、合わせて107人が参加した。

 午前中は女性部研修会として、はじめに和歌山県議会議員の藤本眞利子さんによる県政報告を受けた。つづいて県危機管理局災害対策課の野口和典さんによる「地震・津波についての基礎講座」を受けたのち、AED(心臓救命装置)を使った救急措置の実演を見学し、地震体験車で震度1から6までの揺れを疑似体験した。

 午後は女性部と青年部の合同による研修会として、県連の松本貞次・副執行委員長による「部落解放運動のあゆみ」第3講がおこなわれた。松本副委員長は、「同和対策事業」33年の功罪をふり返り、▽部落問題解決にかかる行政責任、国民的課題を定着▽部落問題にたいする正しい認識を拡大▽住環境や教育・雇用条件を大きく改善▽被差別部落当事者の人間としての自信と誇りを回復、といった成果の一方、▽部落問題が未解決▽「逆差別」意識▽当事者と行政の間に「共依存」▽未指定地区の放置▽「差別撤廃」の目的が「環境改善対策」に変質、といった問題点を生んだことを指摘。「行政依存体質」「部落第一主義体質」を脱し、「既得権」「特権」を否定して、多くの人とともに運動すること、社会的差別と私的差別を区別し、社会的差別をなくすための差別禁止法が必要であることを強調した。

「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)