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水平社発祥の地で研修 〜大阪府連女性部が
大阪

「解放新聞」(2023.02.05-3053)

 【大阪支局】 水平社100年記念事業〜水平社発祥の地を訪ねて〜府連女性部研修が昨年11月19日、奈良県内でおこなわれ、各支部や共闘団体から33人が参加した。

 参加者は、大阪市・HRCビルに集合し、バスで奈良県宇陀(うだ)市の奈良カエデの郷ひららに。ここは2006年まで小学校だった木造校舎を活用したカフェ、かつての校庭には世界のカエデをふくめ原種・園芸品種1200品種があり、総数3000本を植栽している。訪れたときはカエデが色づき見頃を迎えていた。参加者からは「コロナ禍で遠出できず、久しぶりの外出で、とても癒やされる」との声もあがった。

 木造校舎で昼食をすませ、御所(ごせ)市の水平社博物館へ。ガイドスタッフの松村徳子さんの案内で、西光寺、阪本清一郎生家跡、水平社宣言記念碑などのフィールドワークをおこなった。

 「水平社宣言」をつくったメンバーは男性ばかりだったので宣言がよびかける対象は「兄弟」であり、「男らしき産業的殉教者」としての「祖先」であったと明記されており、ともに水平運動を闘う女性が登場してこない。現在でもそうだが、意思決定機関に女性が参画していくことが大事であると再確認した。

 府連女性部でも、水平運動の歴史と伝統を引き継ぐ部落解放運動を担ってきた多くの先輩たちの意志と行動、また部落解放への思いにいま一度立ち返り、ジェンダー平等の社会や、府連としてのクォータ制度(役職の一定数を女性に割り当てる制度)の実現に向け、とりくんでいこうとの決意を新たにした研修となった。

西光寺の前で記念撮影(2022年11月19日・奈良県御所市)

西光寺の前で記念撮影(2022年11月19日・奈良県御所市)

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