「建国記念の日を考える集会　証言から知る　関東大震災・朝鮮人虐殺事件」が２月11日午後、東京・連合会館でひらかれ、１５０人が参加した。１９２３年の関東大震災時の朝鮮人虐殺事件を記録映画と講演で学習。責任を認めず調査も謝罪もしない政府、差別が拡大し戦争にすすむ日本社会の現状にたいし、過去の問題ではないと再確認し、犠牲者追悼と責任追及のとりくみの決意を固めた。

　主催はフォーラム平和・人権・環境。藤本泰成・共同代表は、「昨年は水平社宣言から１００年。今年は関東大震災朝鮮人虐殺事件から１００年。１００年へてもなお変わらぬ社会」と指摘。「今年は虐殺事件をしっかりととらえなおす。政府が事実の発掘と謝罪の責任をまっとうすることこそ、閉塞した時代を打ち破る力になる」とよびかけた。

　記録映画は『隠された爪跡』を上映。講演は、一般社団法人ほうせんかの西崎雅夫・理事がおこなった。