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NEWS & 主張

戦争に反対し人権の法制度を 〜狭山の事実調べへ世論を高め
第80回全国大会

「解放新聞」(2023.03.25-3059)

重要課題への闘いに団結の意思を固めた(3月3日・京都市)

重要課題への闘いに団結の意思を固めた(3月3日・京都市)

議論を深め意思統一

 部落解放同盟第80回全国大会を3月3日、京都市・リーガロイヤルホテル京都でひらき、31都府県連348人が参加した。昨年3月3日には全国水平社100周年記念集会を京都市・ロームシアター京都でひらき、6月8、9日、東京(日本教育会館)での全国大会から1年にならないこと、コロナ禍が収束しないなかでの対面開催であることから、来賓は招かず半日開催とした。分散会形式での質疑応答・討論も、一会場で全員参加形式に変更した。

 吉岡副委員長による開会あいさつに続き、植村中執が「水平社宣言」を朗読、岸本佐恵子さん(東京)、南浦寿雄さん(奈良)を議長団に選出した。西島委員長の本部代表あいさつ後、今年が正念場となり、署名活動も展開してきた狭山第3次再審の闘いでは、石川一雄さんと石川早智子さん夫妻が支援を訴えた。大西信幸・大会運営委員長が大会成立を報告後、第79期の報告事項について、一般活動報告を山﨑書記次長が、会計決算報告を藤本財務委員長が、会計監査委員会報告を田中会計監査委員が、中央組織規律委員会報告を西藤組織規律委員長がそれぞれ提案。つづいて、第80期の提案事項について、一般運動方針案を赤井書記長が、会計予算案を藤本財務委員長が提案した。提案事項を中心に、差別禁止法や狭山の闘い、若手の育成や女性の参画、教育や就職の課題、「是旃陀羅」問題などについて、7府県の代議員9人が中央本部を支持する立場から意見表明と質問をおこなった。本部からは、それぞれ西島委員長、赤井書記長、北口副委員長、大西中執が答弁した。(2、4・5㌻に詳報)

狭山や差別禁止訴え

 西島委員長は本部代表あいさつで、ロシアのウクライナ侵略に終わりが見えないまま、2月のトルコ・シリア大地震では死者が5万人を超え、支援カンパを決定したとし、明日の私たちの問題として協力をよびかけた。狭山第3次再審では、裁判所に鑑定人尋問と鑑定を求めて一人ひとりの声を届けること、インターネット上の部落差別情報の氾濫など、部落差別の現実にたいしては、差別禁止法など包括的な人権の法制度の実現をよびかけた。

 賛成多数で全議案を採択。大会スローガンを確認し、大会宣言案を松谷中執が読みあげた。北口副委員長は閉会あいさつで、私たちのめざす平和と人権をめぐる状況が一変したこと、時代に合った組織への変革を考えるべきことを訴え、西島委員長の発声による団結がんばろうで闘いへの意思統一をはかり、終了した。

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