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脅迫の文言も 〜広島・岡山で差別投書
広島

「解放新聞」(2023.04.05-3060)

 【広島支局】 昨年10月24日、尾道市大田ふれあい館に差別投書が送りつけられてきた。宛先は旧名称の「大田解放会館」だった。内容は、「ヨツ・ヒニン 人間ではない ヨツ 死ネ」「犬・ネコにもおとるヨツ」と被差別部落を侮辱する「ヨツ」という表現を用いるなど差別意識をむき出しに、「いつでもコロシたる」と脅迫の文言もあった。

 差別投書のひどさに驚いた同館の館長は市人権男女共同参画課に連絡。同課は部長に報告するとともに部落解放同盟尾道市協と連携し、法務局尾道支局にも報告した。

 封書には尾道市に実在する人物の名前と住所が書かれていたため、広島法務局人権擁護部2課と尾道支局が本人を訪ねて事実関係を確認したところ、「そんなことはしていない」ということで名前が騙(かた)られたことが明らかになった。

 また、11月24日には、部落解放同盟岡山県連からの連絡で、岡山県連にも、ほぼ同一の筆跡による差別・脅迫投書が送りつけられてきたことがわかった。差出人の消印は、大田ふれあい館宛てが広島、岡山県連宛てが呉になっており、異なっていた。

 尾道市は12月13日に尾道警察署に被害届を出した。

 今回の事件について岡田英治・県連委員長は「部落への反感と憎悪、差別意識をむき出しにしたもので許せない。脅迫もしている。差出人の名前を騙っていることも卑劣だ。改めて差別の現実の厳しさを確認し、部落差別根絶に向けたとりくみを運動、行政が一体となってとりくまなければならない。市、法務局、警察の姿勢が問われる事件にもなる」とのべた。

差別投書の全文

ブラクミンのバカタレドモヨツ・ヒニン 人間ではない ヨツ
死ネ犬・ネコにもおとるヨツ
オレのクソでもくっていろすこしは人間に近ずくかもきたないクソよつ
日本のハジだよつ シネ
いつでもコロシたる 来いTELをしてこい よつ

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