「解放新聞」(2023.05.05-3063)
【大阪】 大阪市立天王寺中学校夜間学級と同文の里中学校夜間学級の2校廃校、不登校特例校1校新設の計画がもちあがる大阪市。「すべての人に教育を」と掲げ3月18日午後、大阪市立阿倍野区民センターでシンポジウムがひらかれた。主催は近畿夜間中学校生徒会連合会。中国語とネパール語の通訳ボランティアも配置され、2校で学ぶ生徒代表や参加者も発言した。
開会あいさつをした生徒会連合会会長の門脇勝さんは「われわれ一人ひとりの声を届けたい。強制されたのではない」と強調。自身が会長になった日に天王寺夜中と文の里夜中の廃校を知らされ、生徒にヒヤリングしたこと、老朽化と生徒減少を理由にしているが、新たな生徒を受け入れず、市外の学校に行かざるを得ない人もいること。2校をつぶすことありきで、後づけの話が出てくるのにたいし、夜間中学生が何かしなければ、社会参画したい、との本シンポジウムの企画意図を語った。
第一部は「「学ぶ権利」は基本的人権」をテーマに、識字・日本語連絡会代表幹事で基礎教育保障学会副会長の森実さん、虐待サバイバー当事者グループ「からすの会」代表の菊池啓さん、大阪市内識字・日本語教室連絡会代表の丸山敏夫さん、元小学校教員の小芝英俊さんが登壇。
第二部は「だれ一人取り残さない「学びのあかり」」をテーマに、元文部科学事務次官、現代教育行政研究会代表、自主夜間中学スタッフの前川喜平さん、岡山に夜間中学校をつくる会理事長で三豊市総合政策アドバイザーの城之内庸仁さん、基礎教育保障学会会長で元京都市立洛友中学校校長の岡田敏之さんが登壇した。
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