第94回メーデー中央大会が４月29日、東京・代々木公園でひらかれ、２万８５００人が参加。賃上げ、社会対話、多様性が尊重される社会の重要性など思いを共有し、団結を確認しあった。主催は第94回メーデー中央実行委員会。

　実行委員長の芳野友子・連合会長は、生活を苦しめる物価高にふれ、「一生懸命働いて届ける商品やサービスだからこそ見合った値段を。それに見合った給料を」と提起。Ｇ７各国の労組などの「レイバー７サミット」で確認した社会対話の重要性と多様性尊重社会の実現を訴え、差別禁止をめぐる日本の遅れを指摘し「一刻も早く世界水準に」と強調。「支え合い・助け合う社会」「笑顔あふれる未来」の実現を訴えた。

　部落解放同盟も参加し、出展エリアで狭山再審を求める宣伝活動を展開した。

　来賓は岸田首相、加藤厚労相、小池百合子・都知事があいさつ。春闘などの現場の訴えもおこなわれた。