「解放新聞」(2023.05.25-3065)
【和歌山】 高野山真言宗は5月8日午前、和歌山県高野町の総本山金剛峯寺・壇上伽藍で長谷部真道・高野山真言宗管長・総本山金剛峯寺座主を導師に萬民平等差別戒名追善法会にとりくんだ。法会は40回を数え、13か寺の墓石・過去帳から確認された229の差別戒名を供養した。
宗団を代表しあいさつした今川泰伸・宗務総長は、死後も差別という苦しみを負わせたという事実を心から反省し、この世から一日も早く差別がなくなることを願い、供養もうしあげる。今後も宗団をあげて、よりいっそう人権意識の高揚につとめていくことを誓う、とのべた。つづいて、参列者を代表しあいさつをのべた西島委員長は法会へのお礼をのべながら「昨年、全国水平社創立100周年を迎え、101年目の部落解放運動がはじまった。時代の変化とともに差別も変化してきたが、部落差別はこの社会に根強く存在しつづけている。宗教者のみなさんとともにいっさいの差別撤廃へすすんでいきたい」と語った。
法会には、西島委員長をはじめ、池田清郎・和歌山県連副委員長など13人が参列した。
高野山真言宗は、この間差別戒名と追善法会に関するリーフレットを作成。解説文などを掲載している。
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