pagetop

NEWS & 主張

遺志を受け継ぎとりくみを 〜寺澤亮一さんを偲ぶ会に160人
奈良

「解放新聞」(2023.07.15-3070)

組坂前委員長ら7人が寺澤亮一さんを偲び、思い出を語った(6月24日・奈良県橿原市)

組坂前委員長ら7人が寺澤亮一さんを偲び、思い出を語った(6月24日・奈良県橿原市)

 【奈良支局】 昨年7月に死去した、全国同和教育研究協議会(全同教、現在の全国人権教育研究協議会)元委員長の寺澤亮一さんを偲ぶ会が6月24日午後、奈良県橿原市の橿原文化会館でひらかれ、160人が出席した。天根俊治・奈良人権部落解放研究所理事長、奈良県連の伊藤満・執行委員長、水平社博物館の川口正志・理事長など11人が発起人となった。

 開会あいさつした天根理事長は出席者に同和教育・人権教育をいっそう発展させる決意を新たにする会に、とよびかけ。奈良県から土屋直毅・副知事、吉田育弘・教育長が、中央本部から西島委員長がお別れの言葉をのべた。「在りし日の先生との思い出を語りあう」と題し、生前に深く交流を持った仲間7人が、寺澤さんとの出会いや思い出、同和教育の発展へ先頭にたち、とりくみをけん引した寺澤さんの遺志を引き継ごうとそれぞれが語った。組坂前委員長も登壇し、総務庁地域改善対策協議会の委員、「人権擁護施策推進法」にもとづく人権擁護推進審議会の委員として活躍した寺澤さんの姿を思い返し、部落差別解消に向けた教育的課題と、部落差別を出発点にした教育をはじめとする多様な運動の展開について展望を語った。

 西島委員長は、「同対審答申」が示した課題はいまも現存している。寺澤さんの遺志を受け継ぎ、法制定をはじめ運動をすすめていきたい」と決意をのべた。

「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)