「解放新聞」(2023.08.25-3074)
【神奈川】 「全国部落調査」復刻版出版事件控訴審判決の神奈川県での報告集会を7月29日午後、鳥取ループ・示現舎の地元である川崎市内でひらいた。「差別されない権利」を認めた画期的な控訴審判決について弁護団報告を受けて学習し、最高裁での完全勝利を誓うとともに、部落差別をはじめ、さまざまな差別との闘いや裁判闘争、包括的差別禁止法などの立法闘争に判決を活用しようと確認した。
会場の川崎市労連会館には、地元の神奈川県連をはじめ、10都府県からおよそ150人が参加。赤井書記長と根本信一・神奈川県連委員長が主催者あいさつし、赤井書記長は、完全勝利へのとりくみの強化をよびかけるとともに、判決の成果をふまえ、各自治体の「条例」制定・改正を積みあげ、包括的な差別禁止法の制定を実現しようと訴えた。根本県連委員長は、川崎市の罰則つきの「条例」に続く、相模原市での「条例」制定の闘いをはじめとした闘いへの決意を語った。
指宿昭一、山本志都の両弁護士の弁護団報告と片岡副委員長の原告代表報告のあと、質疑応答した。連帯あいさつは、部落解放神奈川県共闘会議の石村卓也・議長と、神奈川人権センターの大沢朝美・事務局長。開会あいさつは、司会の土谷哲明・神奈川県連川崎支部支部長。閉会あいさつは坂本副委員長がおこなった。
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