pagetop

NEWS & 主張

アイヌ民族の歴史と文化を 〜企画展で多面的に
リバティおおさか

「解放新聞」(2023.09.05-3075)

 リバティおおさかが企画展2023「アイヌ民族の歴史と文化」を8月4日から9日まで、大阪市内のエル・おおさかのギャラリーでひらいた。「世界の先住民族の国際年」30周年、来年の「アイヌ施策推進法」施行5周年を控え、6日間の企画展には、のべ200人が見学に訪れた。後援は大阪府・市、堺市、各教委。

 会場には、アイヌの生活や儀式の民具や衣服、アイヌ語文学などとともに、時代を追って民族の歴史を解説するパネルを展示。いまを生きる若者の姿を中心にアイヌ問題を伝える映像も流された。アイヌモシリ(人間の大地。現在の北海道)には7世紀頃に独自の擦文(さつもん)文化があり、12〜13世紀にはアイヌ文化が成立。15世紀、17、18世紀と続いた和人との大きな闘いにアイヌは敗れ、交易品の生産者かつ北方と本州の仲介者として和人の支配下に。1869年にアイヌモシリが北海道とされ、開拓の犠牲にされたアイヌの救済を名目に1899年「北海道旧土人保護法」を制定、1997年「アイヌ文化振興法」施行で廃止される。そのなかで、民族のアイデンティティ、先住民としての権利、差別撤廃を求める人々にも焦点を当てる展示となった。

「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)