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NEWS & 主張

差別撤廃へ学び深めようと 〜運動への思いをよちより交流
第55回全高・第67回全青

「解放新聞」(2023.09.15-3076)

高校生・青年・引率者などが滋賀の地で再会し、ともに学びを深めた(8月19日・滋賀県近江八幡市)

高校生・青年・引率者などが滋賀の地で再会し、ともに学びを深めた(8月19日・滋賀県近江八幡市)

石川一雄さんへの寄せ書きにもとりくんだ

石川一雄さんへの寄せ書きにもとりくんだ

 部落解放第55回全国高校生集会・第67回全国青年集会を8月19、20日、滋賀県近江八幡市のG―NETしが(男女共同参画センター)を主会場にひらき、28都府県連から564人が参加。全体集会での記念講演、五つの分科会と、特別分科会・フィールドワークで交流と学習を深めた。狭山現地から参加者にビデオメッセージで支援を訴えた石川一雄さん・石川早智子さんには激励の言葉を添えた寄せ書きを作成し、署名にもとりくんだ。滋賀県高校生等交流集会と部落解放・人権確立をめざす第48回滋賀県青年集会を併催した。

 主催者あいさつで西島委員長は、「差別を見抜く力をしっかりとつけるため学習を」とよびかけ、地元からは滋賀県連の竹中仁美・副委員長が歓迎あいさつ。つづいて、来賓として、福永忠克・滋賀県教育長、小西理・近江八幡市長があいさつしたのち、三輪真也・県総合企画部理事員(人権・同和担当)が紹介された。

 集会は滋賀県の実行委から青年の富長弘宣さん、永田稀也さんの司会進行で、おなじく県実行委の高校生、宮本紗良さん、山崎成芽さんの2人が力強い「水平社宣言」朗読をおこなった。基調提案は中央青年運動部員の山田剛さん(群馬)がおこない、この間の高校生・青年をとりまく現状を示しながらとくにインターネット上での部落差別情報の拡散について課題ととりくみを提起。狭山再審闘争についても各地での学習会・情宣などにとりくみ、再審開始、石川さんの無実をかちとろうとよびかけられた。

 五つの分科会と、特別分科会での交流と学習・討議に向けて、分科会運営の代表者が登壇し、学習・討議のテーマや内容を発表しながら分科会への参加をよびかけ。地元・滋賀県連運営の特別分科会では、「知っていますか チューリップのアップリケ? あの頃おじさんたちは燃えていた」をテーマに近江八幡市の八幡支部の部落解放運動のなかから生まれたフォークソングや、支部員から部落差別、部落産業、社会的貧困・格差について当時の運動のようすを聞き、学習。2日目は、八幡町でのフィールドワーク、革財布、さいぼしづくりにとりくんだ。記念講演は「誠信之記憶」と題し、滋賀県教職員組合の清原勝・執行委員長がおこなった。(詳報次号予定)

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