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NEWS & 主張

しが部落史研究会を設立 〜来年の県水平社100年に向けて
滋賀

「解放新聞」(2023.11.15-3082)

嚴浄寺での「しが部落史研究会設立全体会」参加者による記念撮影(10月14日・滋賀県甲賀市)

嚴浄寺での「しが部落史研究会設立全体会」参加者による記念撮影(10月14日・滋賀県甲賀市)

県水平社創立の地である嚴浄寺の住職・森直道さんが来賓挨拶をした

県水平社創立の地である嚴浄寺の住職・森直道さんが来賓挨拶をした

 【滋賀】 県水平社・ほう水平社の創立大会が甲賀市の嚴浄寺ごんじょうじ(浄土真宗本願寺派)でひらかれて来年4月18日に100周年を迎える。その記念事業実施を契機として、県水平社創立の地である嚴浄寺で10月14日午後、しが部落史研究会設立全体会がひらかれ、34人が出席した。「水平社宣言」朗読で始まった同会では、藤井昭三さんによる世話人(代表)あいさつに続いて、嚴浄寺住職の森直道さんが来賓あいさつをおこなった。今年9月以降の設立までのとりくみ経緯を報告後、設立趣意書、会則、事業計画と記念事業の資料作成イメージ、役員構成をはじめ、県水平社創立100年記念事業の実施などを提案、決定した。

 嚴浄寺住職の森さんは来賓あいさつで、全国水平社創立大会に滋賀県から参加した宝ノ木の人々を中心として2年後、1924年1月に計画されていた八幡町(現・近江八幡市)での創立大会を右翼や警察の妨害で断念した3か月後、宝ノ木で滋賀県水平社と宝ノ木水平社の創立大会が380人の参加でひらかれる経緯と、宝ノ木水平社のおよそ3年の活動についても語った。

 会則では、目的として「滋賀県水平社創立100年記念事業の実施及び県内における部落史及びこれに関連する歴史の研究の発展に資すること」、事業として▽滋賀県水平社創立100年の2024年4月18日に記念事業を実施、をはじめ▽部落解放運動、融和運動などの部落史・地域史(県史を含む)や地域での部落解放・人権運動の展望の集約▽会員相互の討論、共同研究、文献・資料の蒐集そのほかの各種の研究・調査▽会員相互(ネットワークを含む)の交流などの事業、ほかを定めた。

 設立時の個人会員は42人。関係機関・団体では、公益財団法人滋賀県人権センター、公益社団法人滋賀県人権教育研究会、滋賀県人権教育推進協議会、部落解放同盟滋賀県連合会ほか3団体が加入している。

 承認された役員構成のうち代表、副代表、事務局長はつぎのとおり。

 代 表  藤井昭三(元京都新聞論説委員)
 副代表  武田一夫(郷土史家)
 副代表  亀岡哲也(滋賀地方自治研究センター副理事長)
 事務局長 山口敏樹(びわこ南部地域部落解放研究会会長)

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