【奈良支局】 第50回奈良県人権・部落解放研究集会が10月１日、大和郡山市のＤＭＧ　ＭＯＲＩやまと郡山城ホールでひらかれ、同盟員はじめ市民団体など８５０人が参加した。主催は60団体でつくる同集会実行委。全体会では基調講演のほか、公益財団法人奈良人権文化財団主催の「〝熱〟と〝光〟のショートレター」２０２３年度表彰式もおこなわれ、川口正志・理事長から受賞者に表彰状がおくられた。会場では人権啓発パネル展や人権相談、フードバンク奈良の食料品受付ブースも設けられた。

　基調講演は「映画『教育と愛国』から見えてくるものとは」と題して毎日放送報道情報局ディレクターで映画監督の斉加尚代さんがおこない、教科書と教育現場にたいする政治圧力と政治介入の実態、学校教育での恣意（しい）的な見解を排除した歴史教育の重要性などについて提起した。午後はフィールドワークのほか部落問題や無戸籍問題、社会的孤立、持続可能な社会づくりの分科会で討論した。